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 トップ>中国ビジネス最前線 Viva! China 2006年6月号

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2006年6月号
秘 中国ビジネスのコツ /中国ビジネスセミナー(32)―多氣史隆
 
中国人の一般的思考(1)仕事に対して (2006/6/26)
 
中国で会社経営をする場合、経営の3要素である人、物、金のうち物と金は日本から持ち込めるが人だけはその大部分を現地調達しなければならない。経営がうまく行っている企業の幹部社員や現場作業員は見ていても元気がよく目は輝いている。逆に社内の雰囲気が暗く、社員がよくやめる企業はやはり経営も芳しくないケースが多い。この傾向は中国では特に顕著である。中国人のやる気を引き出す人事政策、教育と育成を行うためには彼らの仕事に対する考え方を十分に理解し対応すること。
1.「仕事をすることは損である」
仕事をすると疲れる。あいつと給料が同じなのに彼より多くの仕事をするのは損だ。できるだけ仕事をしないでおこう。
このような考え方は仕事量が目で見える現場作業者に多い。中国人の公平感は身近な人との比較で構成されている。従って入社が同じなら給料が同じという日本式は中国人から見ると不平等の極みで我慢できない。結果として職場で公平感を味わうために最も出来の悪い人の仕事量に集約され効率の上がらない組織となる。そこで、この考えを逆手に取って一人一人にノルマ(当社の場合は標準数量と呼んでいる)を設定し働けば働くほどお金がもらえるシステムを採用するのが中国式経営のコツ。ノルマに対して日本のような暗いイメージは無い。
2.「仕事は自分のために」
年功序列の日本では「愛社精神」が育つ環境にあるが中国では基本的には会社を信用していない。あくまでも「就職」であり日本のような「就社」ではない。職場はお金を稼ぐ場であり自分の価値を磨く場にすぎない。このため転職の理由は給料かキャリアアップの不満が大部分である。
よく、本社から社長が来て社員の前で「一生懸命頑張れば会社が儲かり、皆の給料も上がる」と皆を励ます話をするが、聞き手は「会社が儲かれば貴方が儲かるだけ」と効果がない。
それなら「自分のキャリアアップのため、家族のために一生懸命がんばってほしい。そうすれば会社もよくなる」と順番を逆にすれば、そうだそうだと聞いて納得してくれる。
3.面子が大切
中国人は日本人の想像以上に面子を重んじる。給与の改定や昇進時にはそれぞれの面子が立つように納得性のある説明を考えるなどの配慮が必要。
しかし、日常業務の中で中国人スタッフが面子を無くしているのを日本人マネージャーが気がつかないケースが多い。中国人の部長、課長に権限を委譲しているはずなのに口をはさむ、その部長、課長を飛ばして担当者に直接指示をだす、客先の接待に日本人だけで集まり責任者の現地社員に声をかけないなど数え上げればきりがない。
これでは中国人社員のやる気を引き出せない。
また、上司から自分の担当以外の仕事を頼まれても嫌がるのは面倒でやりたくないという問題よりも、もともとの担当者の仕事領域を侵して面子を毀したくないという思いが強いことによる。
以下次号
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